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「理解してから暗記する」と「暗記してから理解する」

普段考えていること

こんにちは!

私は、数学は、暗記ゴリ押し!!でした。
まず、高校受験は、すごく簡単な公立高校1本だったので、学校の勉強くらいしかやらず、難しい中学数学はやったことはなかったです。

大学受験も、最初は数学が二次試験にあるところを目指していましたが、応用力がなく挫折し、とりあえずセンターレベルだけを完璧にするために、基礎を徹底するだけでした。ただ、基礎的な問題の解法暗記を徹底するだけで、とりあえずセンター数学は、ⅠA、ⅡB合わせて9割を超えることができたので、ある程度効果はあるのかな、とは思いますが。(共通テストレベルが取れない受験生、教科書傍用問題集を解きまくることをおすすめします!)
とは言え、やはり、危なっかしいくらいの解法暗記に走っていたな、と昔を振り返って思います。

それに気が付いたのは、塾で、数学を教えるようになってからです。

教えるようになって、やっと、自分の知識が整理されたような気がしました。中学数学ですら、「私たぶん、当時はちゃんとわかってなかったな」と思うことが多かったです。

時々、高校生の定期テスト対策のために、文系数学を教えていますが、(大学受験数学なんかは絶対やりません!)今だからこそ、「こういうことなんだな~。数学って面白いよな~」としっくりくる、ということがよくあります。各分野がつながっていく感覚があります。高校生の時は、とにかく忙しく、ただただ解法を暗記することに終始していたな、と思います。

ただ、それも、悪いことばかりではありません。
レベルが低い話ですが、4STEP(教科書傍用問題集)レベルであれば、問題を見た瞬間に解法が頭にパッと思い浮かびます。暗記しちゃっているからですね。そして、受験からかなり時間がたっていますが(現在30代)、すぐ思い出せます。

そして、人に教えることを通して、だんだんただの暗記だったものが、理解になっていく瞬間がたびたび訪れます。これがかなり楽しくて。数学は苦手なんですが、「定期テスト対策で三角関数やってほしいです」「ベクトルが分かりません」なんて言われると、「しんどいな~、やりたくないな~」と思いつつ、内心喜んでいます。

「ただの暗記」でも、少しずつ「理解」が追加されていき、知識がつながっていくと、忘れなくなります。自分の暗記に頼る勉強の仕方を反省することもありましたが、確かに遠回りだったかもしれませんが、まず暗記してから理解するのも必ずしも間違っていないのかな、と、最近では思うようになりました。

語学でもそうですね。
私は、新しい言語を覚えるときには、最初の1月くらいは、文法をきちんと勉強せず、単語も確認せず、音をひたすら流して、その言語の空気感をつかんだり、何度も繰り返される単語に気が付いたり、ということをやっています。そうすると、音楽のように、一部の文を意味も分からず暗記している状態になります。

なぜそんなことをやっているかというと、新しい言語を学ぶって、私みたいな語学好きにとっても、最初は結構ストレスがたまるからです。
これまでやってきた言語と似ている言語(例えば英語をやっている人にとってのフランス語)や字を見たらある程度分かる言語(例えば日本人にとっての中国語)ならまだマシなのですが、そうでない場合は、やってもやってもよく分からない文字の組み合わせと音が続いていくので。

それを1回で理解して暗記するなんて、結構負担なんです。できないことの方が多く、挫折しがち。だからまず、音に触れ、無条件に受け入れる時間を作るのです。

その後で、しっかり文法や単語を確認していくと、スムーズに頭に入るようになります。つまり、先に、わけも分からず、とりあえず「暗記」をしておいて、その後「理解」を深めることによって忘れなくなる、という感じですね。

もちろん、暗記は「理解」したものを覚えていくようにするほうが効率が良いのはわかっています。それが王道なのでしょう。

でも、内容によっては、まず暗記をしてから、後でゆっくり理解するのも、決して間違いではないように思います。
特に苦手科目は、「きちんと覚えてから理解しよう!」と思うと、なかなか進まないこともありますよね。

「とりあえず、こういうものだ」と覚えてしまって、その内容に馴染んでしまってから理解してもいいんじゃないのかな、という気がします。「理解したものを暗記しよう」って、実は優等生の思考なんですよね。

こういうふうに思うようになったのも、理解重視の子の中に、暗記がなかなか進まない子が結構いることに気が付いたからです。理系の子に多いですね。理解しようとする気持ちはあるのですが、肝心の覚えることがおろそかになっていて、得意なはずの理系科目も、覚えるべきことを覚えていないので、そんなに成績が良くない、なんてことも。英単語も理解して覚えようとするので、特に時間がかかります。

大学受験レベルになると、どうしても無条件に暗記しないといけないことが増えますからね。これが中学とはちがうところ。

もうここまでくると、「理解してから暗記」でも「暗記してから理解」でもいいから、とりあえず、ちゃんと覚えてくれ~!!という感じですね。

大事なのは、バランスです。「これは、しっかり理解してから覚えよう」「これは、よく分からないけど、とりあえず覚えてしまおう」と、うまく分けて勉強してくださいね。

家庭教師依頼はこちらから。

東京外国語大学卒業→イタリアに住み、結婚→帰国後、複数の塾で教室長→家庭教師として独立。

大学受験の英語を中心に教えています。

公立中学で落ちこぼれでしたが、勉強を始め、大学に行けるレベルになりました。
落ちこぼれだった経験を生かして授業をしています。

言語を勉強するのが大好きで、イタリア語、フランス語、スペイン語、ギリシア語、フィンランド語、ラテン語、オランダ語など、たくさんの言語を勉強しています。(英検1級、イタリア語検定1級)

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