こんにちは!
「日本人が英語ができないのは、大学入試のせいだ!大学入試の勉強をしているから、英語が使えるようにならない。実際、つまらない文法や、長文読解ばかりで、読めても発音できないし、しゃべれるようにならない!」
…こういう主張をする人が結構いますね。
私は、これは違うと思います。
というのは、英会話ができるようにならないのは、英会話の練習が不足しているだけであって、結局、大学入試で求められている力と違うからです。そもそも、英語が大事と言っても、英語を全く話せなくても日本国内では十分生きていける人が大半であることも英語が話せる人が少ない原因です。
英会話が必要な人は、積極的に、外国人と話す機会を増やせばいいだけの話です。
でも、インプットなしに話していても、結局限界が来るのです。
口先でペラペラ喋っていても、そのうち、もっと正確に表現したいと思うでしょうし、いろんな話題に対応できるようになりたいと思うでしょう。そうすれば、大学受験で勉強した、文法や単語が役に立つのです。長文読解をしっかり勉強した人は、英字新聞も読めるので、英語でいろいろな情報を得る能力があるのです。
しかも、大学入試の長文が面白くないって、知的好奇心なさすぎでしょ!て思います。
最近の入試を見ても、環境問題、歴史、文化、言語、経済、グローバル化、コンピュータ、生物などなど、面白い話題ばかりだな!と思います。
私の生徒も、「今回の長文の内容は面白かった!」とか「知らない話題だったから勉強になった!」と言ってくれる時があります。
解けた、解けない、だけでなく、内容から何かを吸収する姿勢があれば、長文読解は楽しいものになります。
社会人が使える英語の証明として受験しているTOEICの文章の方が、事務的で面白くない、と個人的に思います。逆に英検は、準1級や1級も面白いですね!
また、たまに、大学入試の英語はダメで、英検の英語は良い、みたいな主張も見かけますが、正直謎です。大学の先生のチョイスは素晴らしいです。
大学の先生は、有名な作家の作品の翻訳を手がけていたり、その道の知識はため息が出るほど深い人ですし。
大学入試に長文読解が多いのは、大学に入ると、分野を問わず英語の論文を読まないといけないことがあるので、それに対応する力があるかを見る試験だからだと思います。入試の問題だって、雑誌や本から拾ってきている生の英語ですよ。『Nature』のような有名な雑誌から引っ張ってきたりしていて、読みごたえがありますね。
何事も、やり方次第です。
大学入試のせいにしないでください。