こんにちは!
英単語は覚えればいいんです。とは言っても、なかなかこれが難しいんですよね。
歴史や化学、生物なんかも、覚えることは多いですが、それでもストーリーがあったり、理屈で理解できたりするので、まだ覚えやすいような気がします。
英単語は、もちろん、語源を理解したり、知っている和製英語と結び付けて考えたりすれば、多少覚えやすくなるものもありますが、大部分は、理屈なしの丸暗記を強いられるわけです。
だから、「結構難しい文でも読める力があるな」という子でも、意外に意味を覚えられていないことがあります。
今回は、最近、授業で入試問題を読んでいて、複数の生徒さんが間違えた単語をご紹介します。受験生の皆さんは、「自分も間違えて覚えていた!」ということもあるかもしれないので、是非確認してみてくださいね。
royal と loyal
最近、何かと話題の皇室。
ロイヤルファミリーと言われますね。
最近、授業で読んでいた入試問題に、royal road「王道」が出てきました。
ロイヤルを「王の、王室の」と知っていれば、royal roadもすぐ分かるのですが、複数の生徒さんが、「忠実な、誠実な」と言っていました。
それは、loyal ですね!
lとrが違うだけで意味が全く違うものに変わってしまいます。
ちなみに、ファミレスのロイヤルホストは、royal hostですね。
Royal「世界に羽ばたく/王者の風格」× Host「ホスピタリティ/おもてなし」という意味だそうですよ。
確かに、ガストやサイゼリヤとは風格も値段も違いますよね。
royal [形容詞]王の、王室の
loyal[形容詞]忠実な、誠実な
lesson と lessen
lesson「レッスン、授業、教訓」なんて、中1で習う単語で、見慣れているはずなのに。lessonとlessenを見間違える子がたくさんいました!!
lessenは、less 「より少ない」に、動詞をつくる接尾辞の-en 「~にする」がくっついていて、「減る、減らす」という意味の動詞になります。
sharp[鋭い]+ -en[〜にする]→ sharpen 鋭くする
short[短い]+ -en[〜にする]→ shorten 短くする
なんかと同じですね!
意識していないとlessonだと思ってしまい、全然意味が通じない!ということになってしまいがち。
lesson[名詞]レッスン、授業、教訓
lessen[動詞]減る、減らす
quiet と quite と quit
あとはこれでしょうか!
quiet 「静かな」形容詞
quite 「かなり、まったく、非常に」副詞
quit「辞める」動詞
と、品詞が違うのが救いですが、それでも、「静かな」という意味が1番覚えやすいようで、quiteもquitも「静かな」と訳してしまう子が非常に多いです。
quiet [形容詞]静かな
quite [副詞]かなり、非常に
quit [動詞]辞める
【結論】英単語を書く練習はしなくていいけれど…
「ほとんどの単語は、書けなくても意味が分かれば良い」という意見は正しいのですが、結局、書けるくらい馴染んでいないと、きちんと区別すらできない、ということはよくありますね!
国公立志望の人は、入試に英作文がしっかりあるので、ある程度のレベルの単語は書くように練習しますが、私立志望の子はあまり練習しない傾向があります。
最初から単語を書く練習をしなくてもいいけれど、単語をデザインとして覚えてしまうくらい、少しスペルが違うと違和感を感じるくらい、何度も何度も見るようにしてください。