こんにちは!
英検は、様々な場面で使えますが、現段階では、難関大学の一般入試でそこまで利用できるわけではありません。特に国公立大学一般入試では、加点もごくわずかです。
英検資格自体の活用はあまりできないとしても、過去問(特に長文やリスニング)は、基礎固めとして大いに利用できるな、と思っていて、私も授業でよく使っています。
レベルに応じて、英検準2級、2級、準1級が使えます。
大学入試基礎レベル…準2級
大学入試基礎から標準レベル…2級
大学入試標準からやや難レベル…準1級
活用できると思う理由はいろいろあります。
英検の長文は、語彙レベルがあまり高くなく、内容も難解なものはほとんどなく、しかも選択肢は大学入試に比べたらはるかに簡単です。
標準的な読解能力の確認には最適な、良い問題です。
しかも、長すぎず、短すぎず、読み切れる長さです。
超長文を「さあ読むぞ」とはりきっても挫折してしまうかもしれませんが、短いものならサクッと読めますね。
準1級でも、大問1こそ語彙レベルが高いものがありますが、長文に関して言うと、難易度はそこまで高くないし、問題も大学入試より素直です。
生徒さんにも、よく準1級の長文を読んでもらいますが、意外に簡単だと言われます。
そんな子たちでも、入試問題はまだまだ苦戦します。大学入試は、「落とすための」問題がたくさんあるからです。英検は、資格試験なのでそれがありません。
正直、大学入試の過去問は、一部、予備校の解答速報が分かれるくらい、ややこしかったり、細かすぎたりするものがあります。
また、英検の長文は、内容も、環境、社会、歴史、科学など勉強になるものが多く、受験生向きだと思います。
勉強の仕方としては、ただ長文を読んで、問題を解いて終わりではなく、しっかり和訳を確認し、意味が取れていない箇所は、なぜ取れていなかったかしっかり確認まですることです。
高校生が知っておくべき、ちょうど良いレベルの語彙、文法が確認できるため、この作業は必ずやってください。
問題が、正解か不正解かより、この照らし合わせ作業が大事です。
また、リスニングも、準1級までやっても、まだまだ簡単だな、と思います。とにかく問題が素直なんですよね、英検って。
共通テストのリスニング問題の方が解きにくいように思います。
英検の過去問で、ある程度基礎を固め、それから入試の過去問に取り組むのは、非常に効果的だと思います。
また、英検レベルの長文がたくさん読める旺文社の「文で覚える単熟語」。話題も面白いし、CDを使えばリスニングの練習にもなるし、音読もはかどるし、最高の教材ですね。