「理系科目は役に立つ。」
「古文は役に立たない。」
「英語は役に立つ。」
「フランス語は役に立たない。」
などなど…
世の中で、いろんな人が、これは役に立つ、これは役に立たない、と意見を言っていますよね。
どの意見ももっともらしいけれど、結局、かなり主観的なものが多いな、と思います。
私は、世の中で、役に立たない、と言われているものにかなり時間を使ってきた人間です。それもドキドキワクワクしながら。
語学が大好きです。
英語、中国語みたいなメジャーな言語じゃなくて、イタリア語やギリシャ語、フィンランド語みたいな一見役に立たなそうな言語の習得に、かなりの時間を費やしました。最近は、学習教材さえ見つからないマルタ語にドキドキワクワクしています。
言語を学んだって、賢くはなりません。偉くもなりません。
でも、友達ができます。いろんな人の考え方、価値観に触れることができます。歴史や地理を学んでも分からない、その土地の人間を感じることができます。
英語だけ話せても、それはできません。
自己満足だけど、それでいいと思うんですよね。
人間なんて、自己満足のために生きている生物に過ぎません。
理系科目こそ役に立つ、と言う意見も分かるけど、人間は快適に生活できるようになったかも知れないけれど、地球規模で考えたら、他の生物にとっては、人間の科学技術はいい迷惑かもしれませんよね。
結局は自己満足なんだから、やりたい勉強、やりたい仕事を、それぞれが楽しみながらやったら良いと思います。