こんにちは!
慶應SFCの問題って大好きです。
読んでいて、いろいろな知識を得ることができるからです。授業(仕事)と読書が一緒にできる感じ。
最近授業で生徒さんと読んだ話で面白かったのが、SFCの2015年の長文です。
言語の消滅の話。endangered languages「消滅の危機に瀕した言語」と言われます。
入試で本当によく見るテーマですね。英検にも出ていたし。
こちらが、絶滅危惧種のリストです。
私は高校生の頃は、この問題にあまり関心はなかったのですが、大学でマイナーな言語や消滅の危機に瀕している言語を記述し記録している先生に会い、興味を持つようになりました。
そこからスイッチが入り、フランスの地域語であるブルトン語、アルザス語、オック語、コルシカ語などの教育に興味を持ち、色々調べるようになりました。
南イタリアの方言にも興味があり、南イタリア出身の主人に時々表現を教えてもらっています。これがおもしろいんです。
例えば、イタリア語で「彼」はlui (ルイ)ですが、主人の地元では、illu(イッル)、iddu(イッドゥ)、chiddu(キッドゥ)など、バリエーションがあります。敬称の「あなた」は、イタリア語ではLei(レイ)ですが、vua(ヴア)になります。ちょっとフランス語のvousっぽい。
上のリストによると、South Italian やSicilianもvulnerableに分類されています。
SFCの英文で印象に残ったのは、言語の消滅は、like dropping a bomb on the Louvre 「ルーブル美術館に爆弾を落としているようなものだ」と言っていたところです。
本当にその通りだと思います。
今では、英語が世界語になり、英語さえ勉強すればコミュニケーションができるようになってしまいました。
でも、何かそれって寂しくないですか??
どんな言語でも、それが発展途上国の言語であっても、少数言語であっても、それぞれの美しさがあります。
音楽は、それぞれの言語の魅力をしみじ~み感じることができますね。
私の最近のお気に入りは、アルバニア語の音楽。みんな英語の音楽になってしまったらつまんない。
言語がどんどん消滅していって、文化や芸術、知恵が消えていき、さらに、様々な視点から物事を見ることができなくなるのは、とてつもない損失ですね。
こちら、おすすめのスピーチです。
まあ、私はそんな大きなことは考えていなくて、単にいろんな言葉を勉強するのが好きだからやっているだけなのですが。
もうちょっと記憶力がよかったら、もっともっといろんな言葉に手を出したいんだけど、すべてをB2レベル以上にし、さらにそれをキープしようと思うとなかなか大変です。
それでも、自分のちっこい世界が少しずつ大きくなっていくのを感じるのは、それはそれは楽しいです。