こんにちは!
外国語を習得するには、その言葉を話す恋人を作るのが一番、とよく言われます。メリットとデメリットを考えてみました。
最大のメリットは「モチベーション」!!
まず、上達のためには、「その言葉を話したい!」と思えるかどうかが大きいですよね。
多くの日本人が、「受験のため」「仕事のため」に英語を学ぼうとしますが、なかなかやる気が出なかったり、すぐに挫折してしまったりします。
理由は、簡単。受験も、仕事も、多くの場合、外から与えられた課題であることが多いからです。
自分から、「英語を勉強したい」「英語を話せるようになりたい」と思うのではなく、「受験のためには、これくらいの英語力が必要だ」とか「この仕事に就くには、TOEICのスコアはこれくらい必要だ」なんて課題を与えられても、所詮それは、本当に自分が心から求めているものではないのです。
では、恋人はどうでしょうか?
モチベーションが全然違います。
というか、恋人にならなくても、その言葉を話す人に片思いするだけでも効果的です。
私も、イタリアに留学して1週間で、好きな男の子ができてしまい…(若かったな~)、これが、上達につながったと思っています。
「次に、あの人と会う時には、こんな話をしたいな」と思うと、1人でいるときも、何回もイメージトレーニングをするようになるんです。よく、独り言を言うようにすると、会話が上達すると言われますが、好きな人ができると、自然にこれをやることになります。
また、相手が話す言葉の一つ一つの重みが違うので、単語や表現がバシバシ頭に入ります。
ニュースでアナウンサーが話す言葉は丸覚えできませんが、好きなドラマのセリフは簡単に丸覚えできますよね。それがさらに、好きな人から発せられる言葉だと、一喜一憂して、感情が揺さぶられるので、印象に残り、簡単に記憶できてしまうのです。
あとは、やはり、付き合うと、一緒にいる時間が長くなるので、会話をするチャンスが増えますよね。相手の口癖や仕草もうつってしまいます。
「この表現正しい?」と聞くのも、友達にたくさん聞くのはちょっと遠慮してしまいますが、恋人なら気軽に聞けますね。
とはいえ、デメリットや注意しないといけないこともあります…
付き合いが長くなると、相手が考えていることが、言葉を発しなくてもわかるようになります。
私は、イタリア人の主人と、出会ってから13年になりますが、もう、何も言わなくてもお互い何を考えているか分かります。
そうすると、お互いに通じる言葉でだんだん満足するようになってしまう、というデメリットがあります。付き合い始めたころのように、必死で、言葉を選んで気持ちを伝えようとしなくても、表情で分かってしまうので。
あと、やはり、相手のよく使う言いまわし、発音、スピードに慣れてしまうと、他の人と話すとき、少しギャップを感じてしまいます。やはり普段から、いろんな人の話し方に慣れておくことが大事です。
(うちの場合、主人が日本語が上手くなりすぎてしまい、日本語ばかり使う環境になってしまったのですが…。せっかくイタリア人が家にいるのに…)
あと気を付けないといけないのは、相手がネイティブだからと言って、必ずしも、細かい文法に精通しているわけではなく、なぜそういう文法を使うのか、など、説明ができないことも多いです。
相手は、「これは前置詞だから、そのあとには名詞がきて…」なんて考えていないわけです。それに説明を求めても、相手も困ってしまうことがありますね。
付き合いが長くなるといいと思いますが、まだ、お互いのことをあまり知らない段階で、文法や表現の質問ばかりしていまうと、相手の気分を害してしまうかもしれません。私も昔、付き合っていた人に質問をたくさんしていて、「僕はあなたのイタリア語の先生じゃないよ」と言われてしまったことがあります。ほどほどに、ですね。
相手は、普通の会話がしたい、という場合がほとんどですからね。
結論:無理に恋人を作る必要はないけれど、偶然、好きな人ができてしまったら、それは、語学上達のチャンスになります!!
また、恋人でなくても、その言語で好きなことをするようにすると、自然と上達します。興味のないニュースを見るくらいなら、楽しいと思える映画をその言語で見るとか。
「好きこそものの上手なれ」です!