こんにちは!
最近、2名の高2生と、京大の英語の入試問題を解きました。 ゆっくりじっくり精読していったのですが、2人とも「内容が面白い!」と言ってくれました。
私は、「あー、この子たちは大丈夫だ」と思いました。
受験において、学力をつけて点数を上げて、合格することは確かに大事です。
でも、もっと大事なのは、勉強していく中で、やっていることに面白さを感じたり、自分が何にも知らないことを自覚して、さらにいろんなことを知りたいと思ったりすることだと思います。
私みたいに、大して賢くない人間でも、英文を読んだ時に、
「面白いな〜、深い!」
「この意見には賛成できるな」
「これ、イギリスの話だけど、日本にも当てはまることがたくさんあるな」
「この文は抽象的だけど、実際のあの現象のことを言っているんだろうな」
「ああ、こういう見方もできるんだな」
「これを書いた人、偏見すごいな」
みたいな感じで、必ず興味を持ち、いろんなことを考えています。別に興味を持とうと意識しているわけではなく、勝手に興味がわいてきます。
それが全くない子たちが一定数いるんですね。
文を読んでいて、一応和訳はできるけれど、
「これ、どういう現象のこと言っているか分かる?」
「これ、聞いたことある?」
なんて尋ねても、全く分からないようなんです。
つまり、自分の周りで起こっていることに興味がないんです。だから、英文を和訳はできても、何の話をしているか分かっていないんです。
難関大志望なのに、10人いたら8人は知っているだろう、というようなことも「知らない」「聞いたことない」と言う子もいますね。
私にとって、これはかなり衝撃的です。
勉強はただの点取り競争であり、勉強以外の情報は無駄だ、と小さいころから洗脳されていたらこうなっちゃいますよね。
漫画、映画、ゲーム、YouTube…
一見、勉強には関係ないことが、勉強につながっています。ネットの話がよく入試に出てくるようになりましたが、だらだらインターネットを使っていたから理解できることもたくさんあります。
入試問題の英文(だけじゃなく現代文も)を読む際に、いろんな遊びの経験は役に立ちます少しの好奇心さえあれば一瞬で理解できるような内容なのに、全然分かっていないような子を見ると、ガリガリ机に向かって勉強ばかりするより、周りの世界に興味をもつようにすることが、結果的に本人の幸せにもつながるし、成績だって上がるんじゃないかな、と思ってしまいます。