こんにちは!
10年以上前の話。イタリア語には、シエナ外国人大学がやっているCILSという検定試験があります。私はこの検定をイタリアで受けました。
ある語学学校に申し込みに行き、手続きを済ませました。英検準会場みたいな感じかな。
2万円を超える受験料。学生だった私にはかなりの出費でした。1回で受からなければ!!と緊張していました。
当日を迎えました。
試験会場に行くと、私の受けたC1の級は受験者が2人でした。
もう1人は、滞在歴10年のポーランド人のおばちゃんでした。
部屋に入り、ドキドキしていると…
おばちゃん、めっちゃ話しかけてくる。
「あんた、若いなー。分からん問題あったら、教えてな」
みたいなことを言ってくる。
真面目ちゃんの私は、
「いや、一応テストなんで…」
と言うしかなく。
でも、緊張は一気にほぐれて、集中できました。
解いていたら、おばちゃん、
「もう、これ以上考えても、分からん!」
と独り言。
試験中だけど….
そして、制限時間まだ終わってないのに、「スピーキングテストを始めてくれ!」と試験監督の人に頼み込み、別室へ。
あ、それは、時間守らなくてもいいんだ…
フレキシブルだなー。
静かになった部屋で、集中して問題を読むことができました。私は制限時間ギリギリまで頑張りました。
途中、試験監督のお兄ちゃんに、「がんばれ」って何度もウィンクつきで、言われながら。
ゆるっ!
リスニング、ライティング、リーディングを終えて。
そして、最後はスピーキング。
これは、面接の回答を全て録音して、シエナ外国人大学に送る、というシステムです。
質問にドキドキしながら答えていると…面接官のおねーさん。途中で、
「ごめん!録音できてなかった。もう1回最初から録らせて」と。
おーい!!!
日本だったら、そんなミスあり得ない。おかげで、超リラックスできて、全然噛まずに言えたんですけどね。
4時間半にわたるテストが終わりました。
そして、見事合格!
…したんだけど、合格証明書を受け取る前に、休暇?か何かで、その語学学校と連絡が取れなくなってしまい。
しばらく(数年)して、連絡が取れたんだけど、私は帰国した後で、日本への郵送が大変だから、また、あなたがイタリアに来た時渡す、と言われ…
そんなにしょっちゅうイタリア行かないよ!
でも、イタリア人相手にこの程度でキレてはいけないのです。
結局受け取ったのは、結婚してからで、主人の実家に郵送してもらい、パパさんが、日本に持って来てくれました。受けてから7年たっていました。
楽しい体験でした。
イタリアは、カオスでできている。
でも、そのカオスで青春を謳歌しました。そして、多少のことでは動じなくなりました。
CILSは、C2もいつか受けますが、絶対またイタリアで受けようと思います!