こんにちは。
今は独立していますが、これまでたくさんの塾で働いてきて、いろんな子を見てきました。
ふと思い出したのが、中学受験の勉強をしている小学6年生の男の子を泣かせてしまったことです。
休み時間に、数人の男の子たちと、私は雑談していました。
その子たちに、「問題出してー」と言われ、私は、教室にあった問題集から適当に、少し難しめかな、と思った算数の問題を出しました。
みんな解けなくて、「ヒントちょうだい!」と何人かに言われたので、軽くヒントを出しました。
その子たちは、「ありがとう!」と言ってきたのに、1人の子が、いきなり号泣し始めたのです!
「せっかく、もう少しで分かりそうだったのに、ヒント言うな!」と、号泣しながら言うのです。
自分で考えたかったのに、ヒントを言われて、本当に悔しかったようでした。
休み時間だったし、遊び半分かと思っていたのに、彼は本気だったみたいです。
「何か悪いことしたな」と思い謝りました。
その後、彼を見ていると、集団授業で、先生が解説をしている時も、基本話を聞かず、時には耳を塞いで、下を向いて考え続けていました。担当の先生も分かっていて、特に注意もしてませんでした。
この子は、みるみる成績が伸びていき、関西の難関私立中学にしました。
ここまでではなくても、自分で納得がいくまで考えないと気が済まないという子は、やっぱり底力があると思います。
「答え見たほうが早いよ」ということもありますが、やはり、自分の頭を使う習慣ができている子は、その後の人生も全然違ったものになるんだろうな、と感じました。
「答えを見たいな」と思っても、まず自分で限界まで考えてみましょう!