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先取りが有利ではない場合もある。

普段考えていること

先取りは基本的には有利です。

特に高校で習う内容になると、どの教科も、理解し、覚え、使いこなせるようになるまで、かなり時間がかかりますからね。

だから、基本的には、先取りをしている私立中高一貫校の方が大学受験には強いのです。

でも、個人レベルで見ると、本当にいろいろです。

先取りなんてしてなかった公立高校生の方が、触れた回数は少ないのに、先取りしてきた私立高校生よりできる、なんて例はたくさんみてきました。

先取りしても効果が出にくい子は、点と点を線にするような勉強ができていない傾向があります。

それぞれの分野の勉強は頑張るんだけど、それが他の分野とどう関わっているか、考えながら勉強していないのです。

英語だと、「have +過去分詞は、時制のズレをあらわす」ということが一度分かってしまえば、それが動名詞で使われようが、不定詞で使われようが、分詞構文で使われようが、全部理屈は同じなのですが、1つ1つ新しいことのようにとらえてしまう子は結構いて、マスターするのに時間がかなりかかっています。

「中学英文法はできるんだけど、高校英文法が難しい」と言っている子たちは、実際、中学英文法もきちんと理解できていません。

高校では、確かに暗記するべき内容は多いように見えますが、根っこは全て中学文法で、理屈はほとんど中学で習っているのです。

点と点を線にするような勉強をしている子は、高校文法で躓くことはほとんどありません。

逆に、そういう視点の持てない子は、いくら先取りしようが、何周まわそうが、なかなか定着しないのです。そういう子は、とにかく納得するまでゆっくり取り組んだほうが良さそうです。

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東京外国語大学卒業→イタリアに住み、結婚→帰国後、複数の塾で教室長→家庭教師として独立。

大学受験の英語を中心に教えています。

公立中学で落ちこぼれでしたが、勉強を始め、大学に行けるレベルになりました。
落ちこぼれだった経験を生かして授業をしています。

言語を勉強するのが大好きで、イタリア語、フランス語、スペイン語、ギリシア語、フィンランド語、ラテン語、オランダ語など、たくさんの言語を勉強しています。(英検1級、イタリア語検定1級)

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