高校受験では、中学3年間に与えられることをとりあえずこなしていたら志望校に合格できた、という人は多いです。
それで、大学受験も同じように何とかなると考え、「大学受験が大変と言っても、高1から毎日机に向かっていれば大丈夫だろう」と思ってしまうのです。
ところが、大学受験の場合、特に難関国公立大学に行こうと思うなら、高1から勉強するのは当たり前のことであり、高1から始めたという事実は大したアドバンテージにはなりません。
大学受験は、マスターしないといけないことの量が、高校受験とは比べものにならないほど多いからです。
高1からただ机に向かうだけでなく、結果をきちんと出しながら勉強していく気持ちが大事です。
試験で結果を出せれば1番いいですが、そうでなくても、「シス単の単語1500まで高1の間に覚える」「文法の問題集は2学期のうちに全問正解になるようにする」「習った範囲は毎回しっかり復習して身につける」といった小さな具体的な目標を1つ1つクリアしていくというふうに、あくまで成果ベースで考えていくことが大切です。
「復習せずにやりっぱなし」「単語テストの正答率は毎回低い」「何度もおんなじ問題を間違える」という状態をずっと続けているのに、「高1から毎日勉強しているのだから成績が上がるはずだ」と盲目的に信じている人は結構います。
客観的に見たら、全然成果が積み上がっていないのに、本人は「地道にコツコツ頑張ってきた」と美化して考えてしまうのです。
だから、成果が積み重なっていない自覚が本人にあまりなく、ただただ、原因不明の成績不振に焦ってしまうのです。
こうなってしまうと危険です。
高3になってもまだ基礎ができていない状態になります。
もちろんその状態でも、やればやっただけ効果は出ますが、高1から本当の意味でコツコツやってきた子たちとは埋められない差がついてしまっています。
高1、高2で、特に難関大学を目指している人は、できるだけ早く「何を学んだか」を基準とする受験勉強に変えていってください!