最近、授業で生徒さんと読んで面白かったのは、2010年の京都大学の長文です。
ある実験の被験者に、2枚1組の顔写真を何組か見せて、それぞれ、どちらが魅力的かを選んでもらいます。そのあとに「なぜ選んだか」理由を言わせる、というものです。
この時、被験者が選ばなかった方の顔写真にすりかえて見せても、彼らは自分がその顔を選んだ理由を説明し始めるという結果になったそうです。
この長文には、他にも、XさんがYさんに道を聞き、Yさんが助けようと頑張っている間に、XさんがZさんに変わっても、Yさんは気がつかないという実験も書いてありました。
そんなことあり得ない!と思ってしまいそうですよね。
人間が、普段の生活で、いかに少ない情報しか使っていないか、また、無意識に間違いを繰り返しているかが分かりますね。
こんな感じなので、人間がミスを繰り返してしまうのはどうしようもないことなのかもしれません。
テストで1回書いた答えって、ついつい合っていると思い込んでしまいがちですが、疑ってかかることも大切ですね。
最近は、宿題で二次試験の英作文を提出してもらっていますが、とにかくミスが多いです!
単語のスペルミスから始まり、問題文の読み取りミスまでいろいろありますが、人によりクセがあることもわかります。似たようなミスを繰り返しているのです。
ミスはなくせないけれど、勉強面でのミス、特に自分がよくするミスは意識したら減らせそうな気はします。