英語は、暗記しなければならないことが多いです。
文法は理解するべき部分は多いですが、英単語やイディオムなんて、とにかく暗記してしまわなければ始まりません。
この辺りは、数学や理科などとは違いますよね。
英単語も、語源を参考に覚えたり、日本語で使われているカタカナ語と関連付けて覚えたり、面白いゴロを作ったり、文章を読みながら覚えたり…などなど、理屈や理解の伴う暗記をすることもできないことはないのですが、それだけで解決するわけではありません。
量が多いので、とにかく、ひたすら覚えないといけない。
まあ、外国語ですからね。当たり前です。
それを苦痛に感じるタイプの人と、楽しく感じるタイプの人がいます。
私は、割とこの丸暗記を楽しめるタイプだと思っています。
暗記は得意ではありません。昔から、人が2回、3回で覚えられることが、10回やっても20回やっても覚えられないタイプです。今はさらに年齢により、昔より記憶力は悪くなっている気がします。
それでも、暗記ばかりの語学が大好きなのです。
様々な言語を勉強しても、決して賢くなるわけではないです。
そもそも語学って、「本質的には」勉強と呼べるものではありません。
日本語で十分に表現できること、理解できることを、他言語でやるだけなので、学力が上がるわけではありません。しかも、決して日本語能力を超えることはできない。
分かっているんですが、いろんな言語を、よちよち歩きの赤ちゃんの状態から、そこそこ自分の思いが表現できるレベルに上げていく過程がすごく楽しいんですよね。
意味の分からなかった音や文字の羅列が、理解できる意味のまとまりになって頭に入ってきたときの楽しさ。
これが味わいたくて、新しい言語を勉強してしまうんですよね。
というか、これを味わったことがあるから、再びその喜びを求めて勉強しているのだと思います。
無味乾燥な丸暗記だと思うと苦痛になってしまいますが、本当は単語を覚えることってすごく明るい未来につながっているんです!
単語帳にかじりつくだけでなく、実際、英語を読んだり、聞いたりしてみると、覚えたら覚えただけ、分かることが増えていき、楽しくなるんですよ。
これまで暗号同然だったものが意味を持ち始めるんです。
そうすると、未知の世界が、だんだん自分の世界の一部になっていく感覚を味わえます。
最近はギリシャ語の知識がだんだんまとまってきて、勉強したくて仕方ない状態になってきています。
物事を楽しいと思う基準は人それぞれなので、「楽しい」の押し付けはできないですが…
受験生にも、そのプロセスを楽しいと思うようになって欲しいです!
そうなると、すご〜く勉強は楽になるので。
覚えては忘れ、覚えては忘れの繰り返しだと思います。でも、それで「自分は記憶力が悪い」「要領が悪い」なんて決めつけて簡単にあきらめてしまわないことが大事です。忘れる自分に罪悪感を感じる必要もありません。
忘れるのは当たり前なのです。
覚えられないのは、「記憶力」「要領」が悪いのではなく、単純に「接触回数」が少ないだけであることが多いです。
忘れてしまうのは仕方ないと割り切って、根気強く接触回数を増やしましょう。知識がつながって、一つの世界が出来上がるときが絶対に来ますから。