イタリアを第2の故郷と考えている私にとっては、イタリア語のお母さんであるラテン語は、ずっと「本格的にやらないと」と思ってきた言語でした。
ラテン語をある程度やって思うようになったこと。
イタリア語が分かるとラテン語はかなり分かる。
単語の意味は変わっているものもあるけれど、似ているものが多く想像がしやすい。だけど、文法はかなり変わっているので、きちんと整理して覚えていかないといけないな。覚えることはかなり多い!
という感じです。
ラテン語は、格変化が複雑なのはもちろん、語順だってイタリア語と違いますから。
これに比べたら、日本語の古文なんてかわいいもんだな、とだんだん思うようになりました。
古文は「現代の日本語とは全く別の言語として勉強すべき」という考えがあります。
私は全くそう思っていません。
というか、むしろ、この「別言語として勉強する」という考えが、古文を難しいものだと認識させ、古文嫌いを増やしている原因かも知れません。
イタリア語とラテン語の差に比べたら、古文と今の日本語の違いなんて、イタリア語とスペイン語の違いくらいだ、と考えるようになりました。つまり、少しルールの違いを覚えたら、意思疎通が可能な方言くらいのレベルということです。
現代日本語と違う部分だけ覚えていけば、やたら暗記量が多いわけではありません。
受験生が苦労する動詞や助動詞の活用も、今の日本語とあまり変わらない部分が多いです。
また、受験生は気づいていないですが、標準語や方言で、今でも使われている表現が多いので、日本語ネイティブであれば感覚的な理解が可能なことが結構あります。
イタリア語とスペイン語の間には、falsi amici(英語のfalse friends)という、形が似ているけれど、意味が違う言葉があります。
例えば、イタリア語のandareとスペインのandarは似ていますが、イタリア語では「行く」、スペイン語では「歩く」になります。
だから、そういう単語は特に意識して覚える必要があります。
古文単語を覚えるのもこれくらいの感覚でいけるな、という感じです。
もちろん、読解に入ると、読み取りが難しい文はたくさんあります。
でも、これは古文に限った話ではなく、現代文や英語でもあると思うのです。
そもそも最初の文法や単語を覚える段階で躓いている子や食わず嫌いの子が多いので、古文は覚えることが少なくて簡単だ、ということを伝えていきたいです。
最近は古文の授業が結構入っているのですが、ますます頑張ろうという気になりました。
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