英語に限らず全ての勉強で言えることだと思うのですが、効果を出そうと思ったら泥臭い勉強を嫌っていてはダメだと思うのです。
例えばリスニング。
私は外国語のリスニングの力を上げるために結構泥臭い作業をしています。
まず、普段ダラダラYouTubeや映画を見る時には、できるだけ外国語のものを選びます。勉強というよりは習慣にしてしまいます。
でも、ただ聞き流すだけではきちんと聞き取れるようになりません。
聞き取れないところは、何度も巻き戻して一字一句漏らさず聞く練習もします。
いわゆる「精聴」です。
時には何度も何度も聞いて、ディクテーションをすることもあります。たった数秒のセリフを聴き取るのに、20回以上巻き戻すことだって普通にあります。
そうやって、1つの題材を完璧に聞き取れるまで繰り返し聞きます。
1つの題材を繰り返すことは一見遠回りに見えます。
たくさんのものを聞いた方がいい、と思うかもしれません。だって、英検や共通テストのリスニングは1回しか聞けませんからね。何回も聞いて大丈夫なのか、と思う人もいます。
でも、何回も聞かないと分からないものを1回で聞き取れるわけはないのです。
そんな内容をたくさん聞いて、すぐスクリプトを見たところで、大してリスニング力は伸びません。
それを聞き取れるだけの英語力がないのですから、じっくり時間をかけて練習する必要があります。
読解に「精読」が不可欠なように、リスニングにも「精聴」が必要なのです。
おすすめはディクテーションです。
聞き取ったままに、全ての単語を書き取っていくのです。何度も何度も巻き戻して聞いて、全ての文を完成させていきます。
その後、スクリプトを見て、聞き取れなかった部分を確認します。
さらに、その聞き取れなかった音が聞き取れるようになるまで繰り返し同じものを聞きます。
あと、NHKラジオの英語講座をテキストなしで聞くのも効果がありました。
ラジオ講座では、よくスキットのリピート練習をする時間がありますが、その際にテキストを見るのではなく、ネイティブ講師が1文を発音した後で、それを一瞬覚えておき、すぐに繰り返すのです。きちんと言えなかった部分は自分の弱点です。その後何度も繰り返し聞き直します。
時間はかかりますが、リスニングの基礎体力ができるまでは、同じものを何度も聞いて、「正確に」聞き取れる音を増やしていく必要があるのです。
スポーツでもそうだと思います。
基礎練習をせずに、いきなり試合には出られませんよね。
どうしても楽に効率よく身につける方法がないか、考えてしまうのはわかりますが、語学はスポーツと同じですから、泥臭い訓練は絶対に必要なのです。
そんなことやっている時間がない!!と思うかも知れませんが、それなら勉強時間を増やすしかありませんね。