リスニングは、リーディングやライティングに比べて後回しにされがちです。
でも、リスニングはリーディングやライティングに比べて、力をつけるのに時間がかかります。
いろんな言語をやってみての体感ですが、リーディングの10倍以上はリスニングに時間をかけないとできるようにはならないと思います。
リーディングは、分からなかったら前に戻って読み直すことができますが、リスニングは1回流れてしまった音はどんどん消えてしまいます。流れてくる音を、前から前から頭で処理する必要があるのです。
今は英語の教材の多くはCDや音声ダウンロードがついている時代です。
それにもかかわらず、音声なしのリーディングばかりやる子が結構います。
日本の受験英語指導は、昔からリーディング中心だったので仕方がありません。発音なんかどうでもいい、とりあえず意味が分かればいい。そんな考えがありました。いまだにあると思います。
でも、そんなことをやっていると、いざリスニングをやろうとした時に、自分が思っている発音とネイティブの発音がかけ離れ過ぎていて、全く聞き取れないということになってしまいます。
それって、めちゃくちゃ効率が悪いです。
リスニングの勉強は実は簡単です。
たくさん聞くことです。
でもボーっと聞く「だけ」ではダメです。
発音と意味をしっかり頭の中で一致させていくつもりで聴きまくるのです。
一度しっかり精読した長文の音声を、完璧に理解するまで聴きまくる。
これが受験生には良いんじゃないかと思います。単語も文の中で覚えられるし。
私は好きな映画やドラマを聞きまくって、台詞を脳内再生できるようにもしています。場面で覚えた表現は忘れにくいし、音からイメージもわきやすくなります。
私はたくさんの言語をやっていますが、音声なしのテキストを使うことは皆無です。
超初級の段階から、音声を聞くことが勉強の中心であり、文字を見る時間の最低10倍の時間は音声を聞くことに使っています。
最初から、単語は新しい発音できちんと覚えるのです。
こうすると、新しい言語の習得も比較的楽なんですよね。文字だけでやろうとするなんて、リスニングだけでなく、リーディングやライティングの勉強をすることを考えても、効率が悪いし時間がかかりすぎます。耳から取り入れた情報は記憶に残りやすいのに、それをやろうともしないなんて残念すぎます。
リスニングは隙間時間だけでも十分できます。
忙しいといっても、歯磨きの時間、耳は空いていませんか?お風呂に入っている時、耳は空いていませんか?
1日を振り返ってみると、何か作業をしていても、耳が空いている時間は結構あるものです。
そんな時間を有効活用するのです。
あ、もちろん、他の教科の勉強をしながらはダメですよ。あくまで頭を使わない単純作業をしている時間を使うのです。
私は時間を無駄にするのが大嫌いなので、単純作業をしている時間は、必ず何語でもいいから外国語の音声を流します。このブログを書きながらも聞いています。
ほんの数分でも1年やればかなりの量を聞くことになりますからね。