こんにちは!
いまだに、
「英文法は面白くない」
「英文法ばかり気にしているから英語ができるようにならない」
という話をよく聞きます。
中には
「英文法は不要だ」
と言い始める人も。
確かに、一部私立大学で見られる細か〜いマニアックな文法問題を見ると、「これ、いるんかな?」という気持ちにはなります。
ただ、中学文法レベルや高校基礎文法レベルは、理解できていなければ、リーディングやライティングはもちろん、スピーキング、リスニングもある程度のレベル以上は伸びていかず、頭打ちになってしまうと思います。
だって、文法って、ネイティブが使っている英文の語順や形を、分かりやすく法則としてまとめたものに過ぎないからです。
これを知らずに、一体何ができるんでしょう。
私たちが、日本語の文法を勉強しなくても日本語が分かるのは、ルールを学ばなくても、自分でルールを作れるくらい、大量の日本語を赤ちゃんの頃から聞いているからなんですよ。
私は、大学に入ってから、フランス語やイタリア語を勉強しましたが、1年くらいでそこそこものになったのは、絶対文法をみっちり最初にやったからですね。文法を勉強することは効率が良いんです。
ある程度文法が頭に入ってから、読んだり聞いたりしながら、学んだ文法を確認していくことで、きちんと定着していきます。
せっかく賢い人たちが、ルールをまとめてくれているんだから、使いましょう!!
また、文法は、見方を変えると楽しいですよ。
文法って、各言語で違います。文法の違いは、文化による、ものごとの捉え方の違いだと考えると、すごく興味深いです。
英語を日本語に直訳すると、変になるときもあるけど、この変になるところが、英語と日本語の違い。それは文化の違いとも言えます。それを味わいながら勉強すると、文法は本当に面白いです。
英語の文法より、イタリア語やフランス語のようなロマンス語の文法は、ずっと複雑で細かいです。
さらに、去年夏から始めたギリシャ語はもっと複雑です。これは見方を変えれば、表現の幅が広く、豊かであるということです。
言語間の表現方法の違いを知るのが多言語学習の醍醐味なのです。だから、私は、新しい言語を始めるときは、最初に文法を勉強している時が1番楽しいです。文法の全体像が見えたら、だいたい辞書を使えば、難しいものもそこそこ読め始めます。
また、個人的な感想ですが、英語より複雑な文法を持つイタリア語の方が、はっきりしていて、分かりやすいし、誤解が少ないな、と思ったりします・
もっと、文法は面白いという考えが一般的になるといいな、と思います。