こんにちは!
私が、中学で英語を習い始めた時、まず、読み書きや文法を習い、おまけ程度にリスニングをやっていました。テストでのリスニングの配点は非常に低く、さらに「ヒアリングテスト」と呼んでいました。
私が中学生だったのは、20年以上前のことですが、これだけ、英語が大切だと言われるようになった現在でさえ、多くの学校や学習塾でも順番はあまり変わりませんね。
読む→書く→聞く(→話す)
これが、一般的な英語の教える順番ではないかと思います。
私は、これ自体は悪いことだと思っていません。むしろ、日本人の先生から、しっかり文法を習い、正しく読む方法を習うのは、英語が全く分からない子供に、最初から英語で教えようとするより、ずっと良いと思います。結局、日本人は、日本語を介して習った方が理解が早いですから。
大切なのは、家庭学習で、どのように英語に取り組んでいくかです。どのように、学校や塾では足りないところを補っていくかです。
私は、中学生の頃、まわりのすすめで、NHKラジオの「基礎英語2」を聞き始めました。当時、落ちこぼれだった私には難しい内容でしたが、講師の方の解説を一生懸命メモして、何度も録音を聞いて、理解しようと頑張りました。暇な時間には、ずっとその音声を流していました。
ある日、その瞬間が訪れました!
「あ、全部聞き取れる!わかる!」
びっくりするくらい、バシバシ意味が頭に入ってくるようになりました。いちいち日本語に訳さなくても、パッと意味が分かるようになった瞬間は感動しました。(多分、この時の感動をいつまでも忘れることができず、新しい言語に挑戦し続けているのだと思います)
そんなふうに出会った単語は、読むときにも即座に意味が思い浮かぶし、単語だけでなく、文章丸ごと頭に入っていることが多いことに気が付きました。
その後、この経験を活かし、
聞く→話す→読む→書く または、聞く→読む→書く→話す
というふうに、まず初めに「聞く」ことをしっかりやるように心がけたところ、英語だけでなく、ほかの言語も、何倍もスムーズに覚えることができました。
考えてみれば、「聞く」ことって、生まれたばかりの赤ちゃんが言葉を習得する際に、一番最初にやっていることなので、すごく自然な順番なんですよね。
もちろん、子供ではないので、聞くだけでペラペラ、なんて夢みたいな話はあり得ません。
でも、「聞く」という行為は、語学で、1番時間をかけるべきところだと思います。耳を作るって、読む力をつけるより、もっとずっと時間がかかるんです。
私のお勧めはTEDです。
今は、インターネットで、いくらでも音声が手に入ります。積極的に聞くことに時間を割きましょう!