こんにちは!
英語の長文を読むときは、必ず、「主語はどれか」「動詞はどれか」がきちんとわかっているか確認しながら、正確に読むことを目指しているのですが、練習を重ねても、和訳がフワッとしていて曖昧な子って結構います。
以前教えていて、印象に残っている高校生の生徒さんとのやりとりです。
和訳をしてもらうと、単語の組み合わせで、言いたい内容は合っているんだけど、何だか、構文が毎回把握できていない様子。
「美しい翻訳をしろ」と言うつもりはもちろんありません。
ただ、構文がきちんと取れていないのはまずいです。
「なんで、毎回そんな訳になるんだろう??」と考えていたのです。
そしてその子に、
「日本語の『美しい』と『美しさ』の使い分けがどうされてるか説明できる?」
とたずねたところ、「いや、全く分からない」と言われたのです。
「美しい」は形容詞。「美しさ」は名詞です。
でも、それぞれの使い方をパッと説明できないと言うのです。意識して使っていないから分からないと言うのです。
そりゃ、beautyとbeautiful、difficultyとdifficult、convenienceとconvenientが使い分けられないわけだ。
日本人にとっては、日本語が全ての基盤です。日本語に対する理解があるかないかで、英語を理解する力は決まります。
国語力って一口に言っても、いろいろありますよね。
理解力だったり、まとめる力だったり、伝える力だったり。
勉強のみならず、全ての活動の基盤になります。
とりあえずその子には、簡単な中学の国文法の教材を買ってもらい、1月ほどで仕上げてもらいました。
そうすると、見違えるくらい、構文や品詞に対する理解が深まり、和訳が正確にできるようになったのです。
霧が晴れたような感覚だと言っていました。
こんなにすぐに効果が出るとは正直思っていなくて、中学で習う国文法の大切さを再認識した瞬間でした。