こんにちは!
長年教えていて思うのは、単語帳1冊すら完璧にできないまま、受験本番を迎えてしまう人がいかに多いかということ。
直前になってもまだ、長文を解いていて、
「あ、これ確か単語帳に載っていたけど、思い出せない」
という発言をしているんです。
今は1対1で指導していて、単語テストも細かくやるので、こういう状態にはならないようにしていますが、それでも時々見られます。人数の多い塾で働いていた時は、こういう場面によく遭遇しましたね。
単語帳の3分の2くらいしか覚えていなくても、関関同立レベル(とはいっても、同志社は実は厳しいことが多いです。正確には関関立)や中堅国公立大学(関西なら、大阪教育大学あたり)なら、何とか合格できた子は、実はゴロゴロいます。(もちろん余裕合格ではないです。)
正直、「え、そんなレベルで大学受かってしまうの?」ていうくらい、中途半端な状態で受験本番を迎えています。
これが現状。
単語帳1冊を完璧にするって、実はすごいことなんです。できていない子の方が圧倒的に多いからです。
だからこそ、単語帳1冊を本当に徹底的に覚えた人は、すぐに他の子に差をつけられるようになります。難関国公立大学や早慶レベルの難関私立大学にも挑戦する基礎ができます。
「徹底的」とは、うまく使えるようになる知識として消化できるまでやりこむことです。
もちろん単語だけではありません。
文法だって、きちんと全範囲が身についている子はかなり少ないんです。やっているようで、それは使える知識として消化できていことが多いです。だから、長文を読んでいても、知っているはずの文法が見抜けないのです。「文法の問題集が解けるようになった」というのとはまた別物です。
これは、他の科目でも言えますよ。
「基礎的なことを徹底的に、早めに仕上げる」って、誰もができているわけではないんです。
結果を出したいなら、まずは基礎の徹底です。
基礎をおろそかにする人が多いのですが、実は基礎を徹底することが、難関大学に合格するために大切なことだし、結局近道なのです。